2008年02月10日
前の記事の続きで大学ってなんなんだという話を何度か書こうとしているのだけれど、何度書いても「当たり前」のことしか書けなくて消してしまう。

言いたいことは、

1)大学が就職のための実学指向になったとしたら、社会における大学の存在意義はなくなる。なぜなら、大学は既存の社会の「知」を超越していくことに本来の目的があるから。

2)高校までの勉強ができるかできないかは大学で学ぶことに向いているかどうかは関係ない。高校は問題を与え解く勉強をさせるところ、大学は自分で問題を見つけさせ、探求の喜びを知るチャンスを与えるところ。探求のレベルは本質的問題ではない。

3)自主的に学ばない者に何も与えないような大学教育が、就職の際の要件になるのは企業の怠慢。


だけど、今どきこういうことを言うと、60オーバーの大学教授にも「古い」と言われる。

現実的には、モラトリアムどころか漠然とした「知」への好奇心もない学生、学習障害をもつ学生が増え、彼らをほっておくことが許されない状況になりつつあるし、就職率が大学の人気を左右し、常識を疑う前に常識を教えることが大学の期待される役割となりつつある。

ただ、それらに応えることが、目の前の危機に対応するために必要なのは理解できても、その結果、大学でしか学べないことが学べなくなり、大学にしかできなかったことができなくなったりする時、それが本当に「正解」なのか、と疑問に思うのだ。
posted by piggy_fsite at 04:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記b_entry.gif
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